毎日の家事に欠かすことのできない洗濯機。
夏場はとくに汗を多くかくので、洗濯物が増え、洗濯機を回す頻度も増えるのではないでしょうか?
そんな洗濯機、目に見えるところはキレイに見えても、洗濯槽の裏や洗剤投入口などは意外と汚れています。
汚れ具合によっては洗濯をする前に、洗濯機の掃除をした方がいい場合も?!
今日は、洗濯機の正しいお手入れ方法をご紹介します。
まずは、目には見えない洗濯槽裏の掃除方法をご紹介していきますね。
ここは衣類に直接接する場所なので、常に清潔をキープしておきたい場所です。
●洗濯槽裏を掃除する際の洗剤について
市販の洗濯槽クリーナー、漂白剤を使用します。
洗濯槽クリーナーには衣類用洗剤と同様に、”酸素系”と”塩素系”があります。
使用頻度や、落としたい汚れの種類によって使い分けていきましょう。
<酸素系洗剤の特徴>
・強い発砲力でこびりついた汚れを落とす
・手肌や環境や衣類に優しい
・殺菌作用は塩素系に劣る
・月1回程度の使用が良い
【使い方】
酸素系洗剤は、お湯を使うことによって酸素系成分がより活発に作用して汚れが落ちやすくなります。
①40℃くらいのお湯をため、酸素系洗剤を溶かしいれる
②「洗濯」モードで洗濯機をまわす
③排水するまえに、2~3時間つけ置き
④汚れが浮いて来たらごみ取りネットですくう
⑤「すすぎ」→「脱水」を行う
<塩素系洗剤の特徴>
・強い殺菌力と漂白力がある
・カビを落とし、カビの再発を防ぐ
・目には見えない菌も除菌できる
・成分が強いので、頻繁に使用するのは避けた方が良い
【使い方】
塩素系漂白剤は、殺菌力が強いので、正しい使い方をしないと洗濯槽や手肌を傷めてしまうことがありますので注意してくださいね。
①洗濯機に塩素系の洗剤を入れ、”槽洗浄コース”で洗う
②”槽洗浄コース”がない場合、”標準コース”で使用
③通常の洗濯と同様、「すすぎ」→「脱水」を行なう
すすぎ残しがあると、その後に投入する衣類を傷めてしまいますので、すすぎを十分に行ってください。
●その他の洗剤を使ったお手入れ方法
市販の塩素系洗剤と、酸素系洗剤を使用する以外にも、落としたい汚れに応じて使えるアイテムがあります。
<”油汚れ”と”黒カビ”が気になる場合は『重曹』を!>
重曹はアルカリ性。
酸性の油汚れを中和して落とすことができます。
また、カビ菌のたんぱく質に効くので、カビの力を弱めることができるんです。
市販の塩素系洗剤は、小さい子どもやペットがいるので強い刺激臭が気になって使えない、そんな方にもおすすめです。
【使い方】
①40~50℃のお湯を溜めます
※縦型の洗濯機の場合はいっぱいまで。ドラム式の場合はこぼれない水位まで。
②カップ1杯の重曹を投入
③「洗い」で5分ほど洗濯機を運転
④そのまま半日~1晩放置
⑤浮いてきた汚れを取り除き、再度5分ほど運転
⑥「すすぎ」→「脱水」を数回繰り返す
重曹は水に溶けにくいので、あまり大量に投入しすぎると排水口が詰まって故障の原因になります。
あまり大量に入れ過ぎないように注意してくださいね。
<石鹸カスや水垢が気になる場合は『クエン酸』を!>
石鹸の「脂肪酸ナトリウム」と、水道水に含まれる「カルシウム」が混ざると性質が変化して落としづらくなります。
こういった汚れには”クエン酸”が効くんです。
【使い方】
①50℃のお湯を溜める
※縦型は槽いっぱいに、ドラム型はこぼれない水位まで。
②酸素系漂白剤を入れ、しばらく放置
③1度排水
④再度同量の水を溜め、クエン酸投入(カップ1杯程度)
⑤「洗い」で3分ほど運転
⑥そのまま半日~1晩放置
⑦「すすぎ」→「脱水」を数回繰り返す
「クエン酸」は、洗いあがった洗濯物に、白くて硬い結晶のような汚れがついていたら使用を検討してみてください。
しかし、普段から洗濯に合成洗剤を使用している場合は”石鹸カス”がつくことはあまりありません。
「クエン酸」が洗濯槽の金属部分と反応して、さび付きの原因になることもあるので、石鹸カスの汚れがない場合は、使用しないでくださいね。
以上が、洗濯槽のお手入れ方法です。
洗濯槽の掃除をこまめにしていると、毎日の洗濯の質も上がり、洗濯機の使用寿命も伸ばすことができます。
忙しい毎日で、つい後回しにしてしまいがちですが、月1~2回を目安に、洗濯槽の掃除をしてみてくださいね。
洗濯槽以外の、細かいパーツや排水口などのお手入れ方法をご紹介します。
情報参照:くらしのマーケットマガジン「洗濯機の掃除方法を教えて!」