洋服の繊維の細かい部分に入り込んだホコリやごみを落とし、繊維の流れを整える洋服ブラシ。
前回は、洋服ブラシを使用することのメリットをご紹介しました。
前回記事12月12日:「ブラッシングしていますか?」
今回は、洋服の素材にあった、様々な種類のブラシをご紹介します。
洋服ブラシのブラシは、化学繊維でできたものもありますが、生地を傷めにくい天然獣毛のものがおススメです。
天然獣毛のブラシで代表的なものは、馬毛と豚毛です。
馬毛ブラシ:豚毛の洋服ブラシよりも柔らかく、きめの細かい毛質なので、アンゴラやカシミヤなど柔らかくデリケートなアイテムにおススメ。
豚毛ブラシ:馬毛よりも比較的かためでコシがあり、ハリがあるブラシ。織り目のきっちり詰まったウール素材のコートやジャケットにおススメ。白豚毛のほうが黒豚毛のブラシよりもしなやか。
このように、一見すると同じような洋服ブラシですが、素材の獣毛で随分特徴が異なります。
そこで、洋服の素材別に、適切な洋服ブラシや使い方をまとめてみました。
●ウール:コートやウールなどの織り目が細かく、しっかりした服素材の生地には固めのブラシが向いています。
●カシミヤ、シルク、和服:キメの細かい柔らかいブラシがおススメです。
●スウェード:埃が付きやすい素材です。普段のお手入れにはエチケットブラシを使用し埃を取り除いてください。表面がつるつる光ってきたら、スウェード専用のブラシを。豚毛でも馬毛でも、毛足が短いブラシが向いています。
●毛皮:馬毛でも豚毛のブラシでも大丈夫ですが、カシミヤ用のしなやかな素材のブラシが向いています。フェイクファーは、毛が抜けてしまうので、ブラッシングはしない方がいいです。
●革:強くこすると革を傷つけることもあるので、柔らかな馬毛が向いています。
情報参照 東急ハンズ HINT FILE 洋服ブラシでお手入れ
https://hint-file.tokyu-hands.co.jp/maintenance/25.html
ネットで『洋服ブラシ』ですると、様々な種類のブラシが出てきます。
そこには「豚毛」「馬毛」という区別ではなく、『ウール用』や『カシミヤ用』など、洋服の素材別に適した区別で表示されています。
1番は、馬毛のブラシと、豚毛のブラシを1本ずつ用意し、洋服の素材別に使い分けをする、という方法が理想的ではあります。
しかし、これからブラッシングを習慣化するのでブラシを購入してみようと思う方には、いきなり2種類のブラシを用意するのはコストもかかりますよね。
これから、ブラッシングを始めてみようかなと思う方は、馬毛のブラシを1本手に入れてみるところからトライしてみてはいかがでしょうか。
洋服ブラシのお値段は、5000円ほどのものから、その10倍の金額のものまでピンからキリまであります。
使用していくなかで、もう少し細かく使い勝手がいいものが欲しいなと思ったら、洋服の素材に合わせたブラシをそろえていくのがいいのではないでしょうか?
前回もご案内しましたが、ブラッシングを習慣化することで、洋服の見た目が少しづつ変わってきます。
これから、ブラッシングを始めてみようかなと思う方は、「初めてのブラシ選び」にぜひ今回のこの記事を参考にしてみてくださいね。
次回は、「ブラッシングのコツ」をご紹介しようと思います。
お楽しみになさってください^^