正しい「手洗い」をして、お気に入りの洋服を長く楽しみましょう!

皆さん、洗濯はいつもどのようにしていますか?

洗濯機に入れて、洗剤を投入、洗濯コースを選んでボタンを押したら後は待つだけ。

桶と洗濯板を使って洗濯をしていた時代から考えると、本当に洗濯という家事負担は減りました。

 

洗濯板

 

でも…

「一緒に洗濯したら、色移りしちゃって残念なことに!」

「しわしわになってしまった!」

「お気に入りだったのに縮んでしまった!」

「洗濯機で洗濯しても、汚れがひどくてぜんぜん汚れが落ちなかった!」

こんな経験をお持ちの方も少なくないのではないでしょうか?

 

汚れがひどいものや、一緒に洗濯すると色移りしそうなもの、小物など『手洗い』をした方がいいものが、衣類の中にはあります。

そこで今回は、正しい『手洗い』の手順をご紹介します。

 

洗濯 (3)

 
ステップ①

自宅で洗濯が可能なものかどうか確認する

 洗濯絵表示手洗い1
衣類のタグについている、洗濯絵表示で桶のマークに手が入っている表示があれば、自宅での手洗いが可能です。

旧表示では手のマークはなく、「手洗イ」の文字があります。

2番目のマークのように、桶の図の上に×印があるものは、自宅での手洗いは出来ません。

 

また、桶のマークの下に横線が2本入ったものは、洗濯機で洗うことができますが、非常に弱い水流で洗った方がいいですよというマークです。

こういうマークがあるものは、単体で洗濯機の手洗いコースを使うともったいないので、『手洗い』をしてもいいかも知れませんね。

 

ステップ⓶

軽くたたむ

繊維の摩擦が衣類にダメージを与えます。

型崩れを防ぎ、衣類の繊維や生地を傷みにくくするために、軽くたたみましょう。

 

ステップ③

デリケートな衣類の手洗いには、”オシャレ着用”洗剤を使う

一般的な洗濯洗剤はアルカリ性です。

アルカリ性の洗剤の方が汚れ落ちがいいのですが、繊維を傷めやすくします。

一方オシャレ着用洗剤は、中性でできています。

中性だと洗浄力は弱いのですが、素材に影響がすくないので、手洗いが必要なデリケートな衣類にはこちらの洗剤を使用してください。
汚れがひどくて部分的に手洗いをするような”靴下”などの汚れには通常の洗濯洗剤を使用してください。

 

ステップ④『手洗い』

ここからは汚れや素材に合わせたいろいろな『手洗い』の方法をご紹介します。

 

【押し洗い】
手洗いの基本となる洗い方です。
≪向いている衣類≫
ウール素材やセーター・カーディガンなどの厚手の衣類

・汚れた部分が外側に来るようにたたむ
・20~30回程度、洗剤液の中で衣類を手のひらで押したり、持ち上げたりする

 
【アコーディオン洗い】
≪向いている衣類≫

ブラウスやスカーフなど、薄い織物の衣類

・洗剤液の中に衣類を広げる

・衣類をふわっと泳がせるように、両手で゛引き寄せて広げる”を繰り返す

アコーディオンを弾く時の動き似ているため、このような呼び方になっています。

 

【振り洗い】

≪向いている衣類≫

シワがよりやすい薄手のブラウスなど

・衣類の両端を持って、洗剤液の中で衣類を素早く振るようにして洗う

 

【たたき洗い(部分洗い)】

≪向いている衣類≫

部分的な汚れがひどいもの
こすると縮んだり、ダメージを与えたりする衣類
・指先、スポンジや歯ブラシに洗剤の原液を付けて、軽くたたく

 

【つかみ洗い(部分洗い)】

≪向いている衣類≫

ニットやセーターの袖口や裾など、かさのあるもの

・汚れた部分を、手のひらで゛握って離す”を繰り返す

 

【もみ洗い】

≪向いている衣類≫

靴下、襟や袖など汚れがひどいもの

・洗濯液を入れたおけの中で、汚れている部分をもむ

 

以上が衣類の素材や、汚れに応じた『手洗い』の方法です。

 

洗いが完了したら次のステップにいきましょう!

 

ステップ⑤

すすぐ
洗濯液を捨て、桶に新しい水を入れてください。
水がきれいになるまで2回くらいすすぎをしましょう。
ポイントは洗った方法ですすぐことです。

 
ステップ⑥
仕上げに柔軟剤を投入
柔軟剤を適量溶かした水に、軽く押しながら約3分衣類を浸けます。

 

ステップ⑦脱水する

 

【洗濯機での脱水】
ネットに入れて、脱水時間は短めに。

15秒~30秒くらいがベストです。
洗濯機で脱水してもいいの?とびっくりされる方も多いとます。

水分を多く含んだまま干してしまうと、水の重みで型崩れを起こしてしまうことがあります。

重みのあるセーターなどは、洗濯機で軽く脱水することをおススメします。

30秒程度でしたらダメージも少なく脱水ができます。

 

【タオルでの脱水】
さらにダメージを少なくする方法は、タオルを使った脱水です。
・バスタオルを広げる
・ある程度水を切った衣類を広げ、タオルで挟み、上から押してタオルに水分を吸収させる。

 
以上が正しい『手洗い』の手順です。

 

このように、衣類の素材や汚れ方、汚れている部分によって『手洗い』の方法は変わってきます。
正しい『手洗い』をして、洋服の汚れをしっかり落とし、お気に入りの衣類を長く楽しんでくださいね。

 

春色カーデガン

 
自宅での『手洗い』ができないもの、『手洗い』してもいいのか迷うものは、クリーニングのエブリにご相談ください!

 

情報参照:東京ガス ウチコト 【今さら聞けない!】洗濯の「手洗い」方法6通り

http://tg-uchi.jp/topics/2534