洗濯をしていて、避けられないのが衣類のシワです。
いくら気を付けて洗濯をしても、多少のシワはついてしまうもの。
特に綿100%のシャツや、レーヨンのスカート、麻が入った服などは、洗濯をすると、しわがたくさんついてしまったりしますよね。
そこで登場するのが”アイロン”。
洗濯絵表示の中には、アイロンがけの指針を示すマークもあります。
アイロンがけは、温度など設定の仕方を間違えると、生地を傷めてしまったり、テカりがでてしまったりします。
そこで今日は、”アイロンのかけ方”についての洗濯絵表示の見方を徹底解説していきます。
2016年11月末までの、アイロンがけについての洗濯絵表示はこういったマークでした。
新しい記号も従来同様アイロンの形で表しています。
【温度設定】
従来:マークの中の「高」「中」「低」で表現
新 :マークの中の「点 ・ 」の数で表現
点の数3:「底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げができる」
点の数2:「底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる」
点の数1:「底面温度110℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる」
【アイロン仕上げ禁止】
アイロンマークの上に重ねて×のマークがある場合は、”アイロンがけをすることができない”を表します。
ご覧のように新しい絵表示でも、これまで同様[3段階の温度+禁止]で構成されています。
ということは、「今までと一緒だね」とお思いかもしれません。
しかし、ここでもまた微妙な変更があります。
例えば…
●従来の絵表示で「高」と表示されている場合
「210℃を上限とし、高い温度(180℃~210℃)で掛けるのがよい」
●新しい絵表示で一番高温を表す「・・・」と表示されている場合
「底面の最高温度は200℃」
となっています。
このように、設定温度が”範囲”から”上限”へと変わり、
上限の温度も210℃→200℃と10℃低くなっています。
※他の温度(「中」「低」)も、同じように上限の温度が10℃ずつ低くなっています。
【あて布】
従来:アイロン記号の下に「波線 ~ 」で表現
新:記号で表さず、記号の近くに用語や文章で表示(事業者の任意表示)
あて布の表示は事業者の任意になりました。
初めてアイロンをかける衣類などは、特にこの絵表示を参考にしていた方が多いかもしれませんね。
今後は、絵表示に記載がなくても、柔らかく仕上げたりテカリが出ないようにしたりするために、
以下のような素材の場合には、ご自身の判断であて布をしましょう。
・ウール素材
・シルク素材
・カシミヤ素材
・ポリエステル素材
・レーヨン素材
・黒い色の衣類
・Tシャツなどのプリント部分
・ニット等、ふんわりさせたい衣類
アイロンがけの絵表示が、1番従来の絵表示と近い形をしているため、違いが分かりづらく混乱してしまうかもしれませんね。
アイロンがけは方法を間違えると、お洋服を傷める原因となります。
絵表示をしっかり確認し、慎重にアイロンがけをするようにしてくださいね^^
情報参照:消費者庁 新しい洗濯絵表示
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html