新・洗濯絵表示徹底解説③ 漂白と乾燥処理について

シリーズでお伝えしている、新しい絵表示の徹底解説。
新・洗濯絵表示徹底解説① 基本記号の見方について

 
新・洗濯絵表示徹底解説② 水洗い(洗い方)について

 

 

3回目の今日は、漂白と乾燥処理について洗濯絵表示の見方を徹底解説いたします。

 

洗濯青空

 
生活スタイルの変化によって、洗濯物は部屋干し、または一気に乾燥処理をして乾かす家庭が増えました。

漂白剤も、白いものを白くするためだけに使うのではなく、洗濯物の臭い対策として洗剤と併用する方が増えています。
漂白と乾燥は、衣類にあったやり方をしないと、生地を傷めやすくしてしまいます。

この機会に、ぜひ正しい見方を覚えていきましょう!

 

漂白剤処理についての絵表示

 
左側が2016年11月までの漂白処理について表す記号です。
矢印より右側が現在の漂白処理について表す記号です。
従来の記号は
「塩素系漂白剤処理が可能かどうか」ということを表していました。
一方、新・洗濯絵表示

 

三角形のマーク:「塩素系、及び酸素系漂白剤の処理が可能」

三角形の中に斜めの線が2本:「酸素系の漂白剤処理はできるが、塩素系の漂白剤処理はできない」

三角形の上にバツ印:「漂白剤を利用しての処理は不可」
という意味を表します。

 
従来の記号では、”塩素系漂白剤の処理”に関する表記のみです。

 

漂白剤は、今は酸素系と塩素系の漂白剤が一般的に売られています。

 

塩素系の漂白剤は、その成分が色物を脱色してしまう作用があるので白いものにしか使用できません。

また、漂白力が強いため、使える素材が限られています。

一方の酸素系漂白剤は、染料を脱色しないので、色柄ものにも使うことができます。

 

情報参照:花王 製品Q&A 『漂白剤の「塩素系」と「酸素系」の違いは何?』

https://www.kao.com/jp/qa_cate/clothbleach_01_01.html

 
次に乾燥処理の洗濯絵表示の解説と共に、「絞り方」の表記についてご説明することがあります。

2016年11月までの衣類には、「絞り方」について、こんな表記がありました。

手絞り弱く

 

しかし、新しくなった絵表示にはこの「絞り方」についての記載がなくなったんです。

 
代わりに「タンブル乾燥処理」についての記載が加わりました。

タンブル乾燥について

左:洗濯処理後のタンブル乾燥が可能(高温乾燥、最高温度は80度)

中央:洗濯処理後のタンブル乾燥が可能(低温乾燥、最高温度は60度)

右:洗濯処理後のタンブル乾燥不可

 

タンブル乾燥とは、衣類を熱と共に回転させながら行う乾燥処理のことをいいます。

家庭や、コインランドリーにある乾燥機は、一般的にこのタイプの乾燥機です。

 
家庭用乾燥機は、最近では衣類への傷みを軽減するために、最高でも60℃の設定で乾燥処理をしているものが多いようです。

※メーカーや、使用環境により、庫内の温度は異なりますので、乾燥機の温度について気になる場合は、お使いの乾燥機の取り扱い説明書をご覧ください。

 

かなり初期の頃、洗濯機が一般的に出始めた時代では、「絞り方」について気にすることもあったのでしょうか。

現在では、洗濯から脱水まで一気に洗濯機が行っているため、「絞り方」を気にする方はほとんどいませんよね。

代わりに、コインランドリーの乾燥機や、自宅でも洗濯機で乾燥処理を行う家庭が増えてきたので、時代に合わせて絵表示も変化したということになります。

 

いかがでしょうか?

洗濯絵表示も、洗剤成分や、洗濯機機能の向上や変化に伴って変化しているようです。
家庭での洗濯では落ちないシミがあり、漂白剤を使用してもいいの迷うものがあったらぜひクリーニングのエブリにご相談ください。

また、クリーニングエブリが運営しているコインランドリーには乾燥機もございます。

コインランドリーも併せてご利用してみてくださいね^^

 

情報参照:消費者庁 新しい洗濯表示
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html