新・洗濯絵表示徹底解説② 水洗い(洗い方)について

「お気に入りだったのに、洗濯をしたら縮んでしまった!」

「型崩れがひどくてもう着られない!」

誰でも一度は、そういった洗濯にまつわる失敗経験があると思います。

 

洗濯絵表示は、そういった失敗をしないために、大切な洗濯の指針を示してくれています。

2016年の12月に新しくなった洗濯絵表示は、従来の22種類から増えて41種類になりました。
より細かく、わかりやすいように洗濯の指針を示してくれているのですが、新しく仲間入りした記号や、中には従来の記号と絵は似ているのに、もつ意味合いが変わっているものもあります。
今日は、新しい洗濯絵表示の”洗い方(水洗い)”ついての記号の見方や、従来のマークと変わっている点などを解説していきます!

洗濯風景

 

【基本記号】
●従来:「洗濯機洗い」は長方形、「手洗い」は洗濯桶で表示

旧:洗濯絵表示 洗濯機&手洗い
●新 :どちらも洗濯桶のマークに統一

新:洗濯絵表示 水洗い&手洗い

【水流の強さ】

 

●従来:「弱」の文字を表示

旧:洗濯絵表示 水流弱
●新 :洗濯桶の下の「横棒」の数で表現

洗濯絵表示 水洗い可

「横棒」が増えるほど、水流弱で洗濯をすることを示しています。

 

【水温】
●従来:記載の温度が推奨温度

 

●新:記載の温度が上限温度

 
“推奨”→”上限”に変わっています。
例えば上の新絵表示は、「水温は30℃を限度として、洗濯機で通常の洗濯処理ができる」という意味になります。

 

【手洗い】
●従来:「手洗イ」の文字を表示

旧:洗濯機絵表示 手洗い

新 :手の絵で表現

新:洗濯絵表示 手洗い

 

 
【洗濯禁止について】
桶の上に×マークがついていると、洗濯(水洗い)禁止を示しているのは変わりません。

洗濯絵表示 水洗い不可
しかし、その持つ意味が大きく変わるので、ここが一番注意が必要な部分かもしれません。
従来はこのマークがついていても”一部洗濯可”を示していました。

洗濯機の「おうちクリーニングコース」や「ドライコース」であれば一部洗える物もあったんです。

 

しかし新しいマークは、この×印がついていれば”家庭での水洗い禁止”を示します。

 

一見すると、大差ないように思える洗濯の”水洗い”マークです。

しかし、水温を示す表示が”推奨”温度から”上限”を表す意味に変わっていたり、洗濯禁止記号のもつ意味が変わっていたりと、注意するポイントがいくつかありましたね。

洗濯絵表示を見誤って選択すると、衣類の素材を傷めたり、型崩れを起こしたりと、残念なことになる可能性があります。

”水洗い”に関わるマークは、毎日の洗濯に欠かせないものです。

今日ご紹介したポイントだけでも押さえて、ご家庭でのお洗濯に役立ててください^^

 

次回は、洗濯絵表示の”漂白”と”乾燥”について、解説していきます。

 

情報参照:消費者庁 新しい洗濯絵表示

http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html