洗濯物を干すときに、キレイに洗ったはずなのに、なんとなく変な臭いがしたり、洗濯物に黒や茶色のカスがついていたりすることはありませんか?
それは、洗濯槽についた”カビ”が原因です。
洗剤を使っているから、洗濯槽もキレイになるでしょ?と思ったらそれは間違い!
洗濯槽の裏は水が蒸発しにくく、洗濯の度に溶けずに残った洗剤のカスや、衣類の汚れが原因で、カビの温床になりやすいところなんです。
気温が上がり、湿度が高くなるこれからの時期は特に定期的なケアが必要です。
今日は、普段からできる”洗濯槽のカビ対策”の方法をご紹介します。
●黒カビってどうしてできるの?
黒カビがよく見られる場所といえば、お風呂場や、窓のサッシ、壁、洗面所、エアコンのなか、などです。
家の中で、結露しやすいところ、湿度が高い場所ばかりですよね。
・気温が20℃~30℃であること
・湿度が高いこと
が、黒カビ繁殖の好条件です。
黒カビの胞子は、空気中を浮遊して養分になるものを見つけると付着。
高い湿気で繁殖を繰り返します。
特に、これからの梅雨の時期は家の中の湿度も高くなりますので、黒カビにとっては繁殖の大チャンス!
湿度をうまく管理するのが、黒カビ予防の1つと言えます。
●黒カビってどんなもの?
黒カビの菌は、ホコリや石鹸カス、食べ物のカスなど、あらゆる有機物を養分として繁殖します。
(有機物とは、燃やすと二酸化炭素を排出するもののことです)
もともと土壌にいる菌で、繁殖の過程で養分としてくっついた有機物を酵素分解しているのです。
酵素分解することにより、対象物を腐敗、劣化させています。
自然の中にある、落ち葉や、虫の死骸が腐って土に還るのは、黒カビの菌のおかげ。
黒カビ自体が、人体に悪影響を起こすことはないのですが、黒カビがとばす胞子が原因で、喘息やアレルギー症状をひきおこすこがあります。
自然の中にはなくてはならないものですが、洗濯槽の裏についているのは、あまり気持ちがいいものではありませんよね。
ということで、洗濯槽裏の黒カビを予防するには
・洗濯槽裏に、黒カビの養分になるような有機物を残しておかないこと
・繁殖しにくくなるよう、湿度をなくしておくこと
がキーになります。
対策①洗剤使用量は適量を守って
洗剤を入れ過ぎると、洗濯槽の裏に溶け残ってしまいます。
溶け残りが黒カビの養分になるので、洗剤を入れ過ぎないように注意してください。
対策⓶週に1度は槽乾燥をする
洗濯機内部を乾燥させておくことが黒カビ予防には大切。
洗濯機の蓋は、作業が終わったら開けておくようにするのも1つの手です。
また洗濯機の機能として、槽乾燥がある場合は、週に1度は行うようにしましょう。
対策③月に1度は槽洗浄をする
市販の槽洗浄用の洗剤を使ってもいいですし、塩素系漂白剤を使って、衣類を何もいれずに洗濯機を回すのもいいです。
※使用方法や分量の目安は洗濯機や洗剤の使用方法に従ってください。
洗濯機によっては”槽洗浄”の機能がついているものもあります。
これらをうまく活用して、槽洗浄を行うようにしてくださいね。
空気中には目に見えない、多くのカビの胞子が漂っています。
全てを除去するのは難しいですが、必要な部分はカビが発生しないよう、定期的なケアが大事です。
安心、安全、清潔な洗濯のために、こまめにカビを除去して快適に暮らしていきたいですね。
情報参照:Panasonic 「洗濯機のカビ、予防と対策」https://panasonic.jp/wash/special/kabi.html