洋服を洗濯するとき、ほとんどの人が洗濯機を使っているのではないでしょうか?
洗濯機にも”手洗いコース”という名前の機能があるため、もしかしたら実際に手洗いで洗濯をしたことがない、という人もいるかも知れませんね。
洗濯機の”手洗いコース”(洗濯機によっては”ドライコース”)は、標準コースより洗濯槽をほとんど回転させなかったり、脱水時間も少なめに設定されているため、衣類のダメージを最小限に抑えて洗うことができます。
もちろん、この機能を使ってもいいのですが、
・衣類や素材によっては、もっと優しく洗った方がいいもの
・優しく洗いたいものが、洗濯機を回すほどの量ではないとき
・洗濯機に入れて洗っても落ちきれないシミ汚れなど
も、ありますよね。
今日は、大切な衣類の手洗いの方法をお伝えします。
手洗いは、衣類を優しく洗いたいとき、色移りが激しいとき、汚れがひどいとき、小物を洗うとき、襟元、袖口などの汚れが気になるときに便利な方法です。
手洗いには、以下の3つの方法があります。
・押し洗い
・振り洗い
・つけこみ洗い
これらは、衣類を丸ごと洗う丸洗いの場合の、手洗い方法です。
衣類の素材が、デリケートな場合や、手洗いマークがついている衣類はこの3つの方法を実践してください。
また、部分的に汚れている部分をキレイにしたい場合には以下の4つの方法があります。
・つかみ洗い
・揉み洗い
・たたき洗い
・つまみ洗い
これらの部分洗いの方法は、丸洗いの手洗いをしているときに併せて行ってもいいですし、通常の洗濯の予備洗いとして行う場合もあります。
まずは、丸洗いの方法を1つ1つご説明していきます。
●押し洗い
適した衣類:セーターなどの厚手の衣類
・洗剤を溶かし入れた水の中に、汚れた部分が外側になるように、衣類を畳んで入れる
・水の中で、20回~30回ほど押す。
浮いて来たら沈めて、という要領で行ってください。
・1度脱水
洗濯機の脱水機能を使う場合は、畳んだまま短い時間脱水にかけてください。
30秒ほどが目安です。
洗濯機を使わないときは、大き目のバスタオルに挟んで水気をタオルで吸い取ってください。
・すすぐ
洗剤が残らないように、水の中で押し洗いをし、すすぎを行ってください。
2回ほど、水を張り替えて行ってください。
・脱水
最初の脱水と同じ要領で、脱水を行ってください。
●振り洗い
適した衣類:薄手のブラウスやシルクのスカーフなどの繊細なもの
・洗剤を溶かした水の中に、衣類を浸し入れる
・2か所つまみ、洗濯液の中で振るように洗う
ブラウスなどは、肩口の生地の厚くなっているところを持つと生地が傷みにくくていいですよ^^
・洗濯液を捨て、キレイな水の中で同じ要領で振り、すすぎを行う
2回ほど水を替えてすすぎを行ってください
・洗濯機で脱水を軽くかける
これも30秒ほどが目安です。
●つけ込み洗い
適した衣類:セーターなど厚手の衣類(汚れの少ないもの)
<つけ込み洗いの手順>
・洗剤を溶かし入れた水に、汚れた面が外側になるように畳んだ衣類を入れ15分ほどつける
・脱水
押し洗いの場合と同様、洗濯機でも、タオルに挟むやり方でもOKです。
洗濯機に入れる場合は、型崩れ防止のために、しっかり畳んだ状態で入れるように注意してください。
・すすぎ
キレイな水に、衣類を畳んだ状態で入れ1分ほどつけまます。
・脱水
先ほどと同じ要領で行ってください。
・すすぎ
また新しい水を張った容器に衣類を入れ、再度1分ほどつけてください。
・最後にもう1度脱水
※つけ込み洗いは、途中で押したり擦ったりしないようにしてくださいね。
以上が、丸洗いする場合の、手洗いの正しい方法です。
次に、汚れが特に気になる部分を洗濯する、部分洗いの方法をご紹介します。
●つかみ洗い
セーターの袖口など、生地が厚くかさのあるものに向いています。
洗剤を溶かし入れた水の中に衣類を入れて、気になる部分を手のひらで掴んだり離したりを繰り返してください。
●揉み洗い
襟元、袖や、靴下などの汚れがひどいときに向いています
洗剤を溶かし入れた水の中で、気になる部分を両手で揉むように洗ってください
●たたき洗い
擦ったりすると、生地が痛んでしまいやすいもの
ダウンジャケットの襟元、袖などにも向いています。
洗濯に使用する洗剤の原液をスポンジに馴染ませ、気になる部分を叩いて洗ってください。
叩く力は軽くで大丈夫です。
●つまみ洗い
部分的なシミ汚れに向いています
洗剤を溶かし入れた水の中で、気になる部分を指先でつまんでこすって洗ってください。
生地と生地をこすってしまうと、シミが広がったり、生地が傷んでしまいますので注意してください。
いろいろな手洗いの方法をご紹介してきましたが、いかがですか?
洗濯機で洗うことと比べると多少手間はかかります。
しかし、洗濯機はやはり機械の力で洗うので、摩擦ダメージで、どうしても衣類が痛んでしまいがち。
それに襟元や、袖口、シミなどの汚れは、洗濯のたびにしっかりケアしていないと、落としきれない汚れとして蓄積してしまいます。
今日ご紹介した手洗いの方法を実践して、お気に入りの衣類を、長く大切に着てくださいね^^
情報参照:RELIVERS 大切なものをもっと大切にする人のメディア