ダブルクリーニングとは?(洗浄の違い)

“ダブルクリーニング”をご存知でしょうか?
その名のとおり二度洗うことです。
「二度洗うことでよりキレイになるということだろう」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
しかしただ単純に“二度洗う”だけではないのです。
ダブルクリーニングは、油汚れに強いドライクリーニング+水溶性の汚れに強いウェットクリーニングの二度洗いなのです。

 

 

ダブルクリーニングにおススメなのはスラックスなど、直接肌に触れるウールの衣類です。

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ウールの衣類はドライクリーニングが主流です。
しかしスラックスなど直接肌に触れる衣類は汗汚れが付着します。
汗汚れは水溶性の汚れですので、ドライクリーニングではスッキリ落とすことができません。
そこで活躍するのが水溶性の汚れに強いウェットクリーニングです。

 

では、どのようにダブルクリーニングを行っているのでしょう。

 
1.まずはドライクリーニングで油汚れを落とします。

 

2.そしてすぐにウェットクリーニング。
もともとウェットクリーニングには適さない素材の衣類を水洗いするので、この工程では特に繊細な洗い方をします。
なるべく力を加えず動かさず、優しく洗います。
さらに短い時間で洗うことで負荷を抑え、衣類を痛めず洗うことができます。

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こうして油汚れはもちろん、汗汚れなど目には見えない汚れもしっかり落とします。
特殊な方法で水洗いしますので、ドライマークやデリケート衣類でも大丈夫です。

 

洗浄後のスーツです。
優しく洗ったとはいえ、多少しわやよれが生じてしまっています。
この後“乾燥と仕上げ”で、ピシッとしたスーツに仕上げていきます。

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その工程は、次回「ダブルクリーニングとは?(乾燥と仕上げ)」で紹介します。