クリーニング後の衣類ってピシっとして気持ちが良いですよね。
キレイな仕上がりのためには、汚れを落とす前処理と洗浄も大切な工程ですが、乾燥と後処理も重要な工程なのです。
乾燥と後処理って言っても、乾燥機を回すだけでしょ?…と思われがちですが、実は衣類の素材や形状によって方法を変えるなど、クリーニング専門店のこだわりと技術が詰まっているのです♪
今回は、そんなクリーニングの仕上がりを左右させる乾燥と後処理の工程をお見せいたします。
洗浄が終わった衣類は、乾燥の工程へ進みます。
乾燥は2つの方法があり、衣類によって最適な方法を選択し、乾燥を行っています。
1つ目の方法は、回転乾燥。
ご家庭のドラム式洗濯機や、コインランドリーの乾燥機のように、衣類をぐるぐる回転させながら乾燥する方法です。
この回転乾燥は、温風を当てながら一気に乾燥させることができます。
しかし縮みや破損の原因になる事もあるため、素材や形状によっては向かない物もあります。
2つ目は吊り干し乾燥。
こちらの大型の専用乾燥機を使います。
衣類をハンガーにかけたまま、すっぽり納まります。
ハンガーにかけた状態で風を送って乾燥せるため、衣類に負担なく乾燥させることができます。
乾燥が終わったら、後処理に進みます。
まずは、1点1点汚れが落ちているか、乾燥されているか、目でしっかりとチェックします。
ここで汚れが見つかったら後処理を行います。
衣類の色や素材に合わせ、いくつもの器具や薬品を使い分けて処理をします。
何通りもの処理の仕方があり、新しい薬品もどんどん開発されるため、常に勉強と研究を繰り返しています。
このように1つの工程が終わるごとにチェックを行い、細かい工程を経てお客様の元へお届けしています。
工場には毎日たくさんの衣類が届きますが、衣類の素材や形状、汚れの種類を1点1点確認し、それぞれに合わせた方法で仕上げることで、クリーニング後のあのスッキリとした仕上がりになっているのです。
次回、クリーニングをお受け取りになる時には、こんな「後処理」とそこに隠れた技術のことをちょっと思い出していただければと思います^^