2016年12月より変更になった洗濯の絵表示。
「従来の絵表示と、どこが変わったの?」
「同じように見えるから、違いが分かりにくい…」
そんな声にお応えして、従来からの変更点を詳しく紹介しています。
第4回目の今回は、「アイロンのかけ方」です。
※これまでの記事はこちらをご覧ください。
第1回:基本記号 https://www.cleaning-every.jp/archives/blog/20170914
第2回:水洗いについて https://www.cleaning-every.jp/archives/blog/20170919
第3回:漂白処理と乾燥処理について https://www.cleaning-every.jp/archives/blog/20170921
【基本記号】
新しい記号も従来同様アイロンの形で表しています。
【温度設定】
◆従来:マークの中の「高」「中」「低」で表現。
◆新 :マークの中の「点 ・ 」の数で表現。数が多いほど、温度が高いという意味です。
「底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げができる」
「底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる」
「底面温度110℃を限度としてスチームなしでアイロン仕上げができる」
【アイロン仕上げ禁】
ご覧のように新しい絵表示でも、これまで同様[3段階の温度+禁止]で構成されています。
ということは、「今までと同じ認識でいいの?」とお思いかもしれませんが、ここでもまた微妙な変更があります。
例えば…
●従来の絵表示で「高」と表示されている場合
「210℃を上限とし、高い温度(180℃~210℃)で掛けるのがよい」
●新しい絵表示で一番高温を表す「・・・」と表示されている場合
「底面の最高温度は200℃」
となっています。
このように、範囲から上限へと変わり、上限の温度も210℃から200℃と10℃低くなりました。
他の温度(「中」「低」)も、同じように上限の温度が10℃低くなっています。
【あて布】
従来:アイロン記号の下に「波線 ~ 」で表現
新 :記号で表さず、記号の近くに用語や文章で表示(事業者の任意表示)
なんと、あて布の表示は事業者の任意になりました。
初めてアイロンをかける衣類などは、特にこの絵表示を参考にしていた方が多いと思います。
今後は、絵表示に記載がなくても、柔らかく仕上げたりテカリが出ないようにしたりするために、以下のような素材の場合には、ご自身の判断であて布をしましょう。
・ウール素材
・シルク素材
・カシミヤ素材
・ポリエステル素材
・レーヨン素材
・黒い色の衣類
・Tシャツなどのプリント部分
・ニット等、ふんわりさせたい衣類
アイロンがけは方法を間違えると、お洋服を傷める原因となります。
絵表示をしっかり確認し、あて布などを使用して慎重にアイロンがけをすることが大切です。
新しい絵表示の意味を理解して、適切な方法でお手入れしましょう。
次回は、「ドライクリーニングについて」の新絵表示を紹介いたします。
出典:消費者庁ウェブサイト
http://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html