皆さんは「おしゃれ着」をいくつくらいもっていますか?
いつごろからか「おしゃれ着」という言葉が一般的に使われるようになりました。
辞書で調べると、「おしゃれ着」とは
”オシャレのために着る服。家庭着や運動着に対して、よそ行きの服”
となっていました。
『これがおしゃれ着です!』という明確な区別がなく、たとえ安価な衣類でも、自分がとても気に入って購入した衣類は”おしゃれ着”と呼んでもいいようです。
しかし、洗剤の使い分けの観点から「おしゃれ着」を定義すると、
・洗濯によって縮みを起こしやすい素材の衣類
・型崩れしやすい衣類
・素材の取り扱いがデリケートな衣類
などを「おしゃれ着」としています。
こういった”洗濯をする際に注意が必要な衣類”を洗うために最近ではいろいろな種類の「おしゃれ着用洗剤」が出ています。
今日は、具体的にどんな衣類に対して「おしゃれ着用洗剤」を使えばいいのか?
また、「通常の洗濯用洗剤」との違いをご紹介します。
●「おしゃれ着用洗剤」を使うか、「普通の洗濯用洗剤」を使うか、の目安は?
コチラの洗濯表示をご覧ください。
しかし、桶マークの下に横線が入った衣類は、”洗い方を弱く”という意味です。
横線が2本入っている衣類は、さらに”洗い方を弱く”、という意味になります。
「おしゃれ着用洗剤」を使うかどうかの目安にしてください。
※右のような、桶マークに×印がついているものは、水洗いが出来ませんのでご注意くださいね。
●成分差について
一般的な「洗濯用洗剤」は弱アルカリ性です。
一方「おしゃれ着用洗剤」は中性です。
弱アルカリ性の洗剤の方が、中性の洗剤より洗浄力が強い一方、中性の洗剤の方が、衣類への負担を少なく洗濯ができます。
洗浄力:弱アルカリ性>中性
衣類の負担:弱アルカリ性>中性
この図式を頭にいれておいてください。
また「おしゃれ着用洗剤」には、衣類の絡まりを防ぐ”繊維潤滑成分”なども配合されているので、より衣類の負担が少なく洗濯ができるんです。
●気になる汚れ落ちは?
普通の洗濯洗剤より洗浄力は劣るものの、オシャレ着用洗剤使ってもしっかりと気になる臭いや汗は落とすことができます。
目立つシミや汚れがある場合は、洗濯する前に原液を指でつけて馴染ませてから洗濯するようにしてください。
酸素系漂白剤を一緒に使用することもできますので、黄ばみや頑固な汚れが気になるときは、併せて使うようにしてみてくださいね。
「おしゃれ着用洗剤」は繊細なフリルやレースのついた衣類、柔らかい風合いが特徴のシルクやウール、モヘアなどの素材の衣類にも使えるため、主に女性を中心に人気があるようです。
”普通の洗濯用洗剤”と”おしゃれ着用洗剤”、うまく使い分けて、お気に入りの洋服を長くキレイに着てくださいね。
洗濯絵表示の桶マークに×印がついた「おしゃれ着」はご自宅での洗濯が難しい衣類です。
そういった衣類はぜひ、クリーニングのエブリにおまかせくださいね^^
情報参照:
花王マイカジ「おしゃれ着用洗剤って普通の洗剤と何が違うの?」
日本石鹸洗剤工業会「衣類をやさしく洗うオシャレ着用洗剤」